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2006.07.09

守る理由

2006Jリーグ・ディヴィジョン2 第26節

コンサドーレ札幌 3-1 愛媛FC
(@札幌ドーム)

 少々強引な見方ですが、シュートの数を見ることで、ある程度試合の展開を想像することはできます。
 シュートが多ければ、それだけ敵陣に攻め込んでいる(あるいは、こちらが攻め込まれている)…ということになりますからね。

 そこでデータを調べてみると、今日の時点でコンサドーレは、

シュート数がリーグ2位・被シュート数がリーグ最小

…なんですね(Jリーグ)
 一番シュートを打たれていないのに、何でこんなに失点が多いんだ…と言いたい所ですが、それは今回のレポートからテーマが若干ずれそうですので、また別の機会に。

 とにかく、今シーズンのチームはシュート数で相手を上回る…それだけ主導権を握れる試合が増えているわけです。
 実際、勝った10試合のうち、シュート数で相手に劣ったのはたった3試合だけなのですが…今回の試合は、その「たった3試合」に含まれるんですね。

 (※ちなみに、他の2試合は開幕戦のvsサガン戦@鳥栖と、先月のvs横浜FC戦@三ツ沢。)

 で、どうしてそんなに打たれる状況を作ったのか…ということですが。

 決して、こちらが崩されていたわけではありません
 いつものように、3人のDFの両脇を狙われることは多かったですが、そういう場合でもマークに入った選手は一応ついていけていました。

 ただ、“一応”というのが大きな問題でして。

 以前にもお話した気がしますが、守備の態勢自体はそれなりに整っているんですよね。
 相手へのマーク、特にボールを持った選手の動きを遅らせるところまでは。

 しかし、そこから先がまず過ぎます
 残念ながらほとんどの選手からは、

「こっちからボールを獲りにいこう」

…という意識が伝わってきません。

 だから、相手と一緒にズルズル下がってきて、しまいには先手を取られて抜き去られる…ということを繰り返すわけです。
 それを1人だけでなくみんながやってしまうから、楽々とゴール前まで攻め込まれてシュートを打たれるんですね。

 そこで思うわけですが、どうもチームの指示なのか個人の判断なのか分かりませんが、

「何のために守るのか」

…ということについて、どうも間違った考え方をしているような気がします。

 この試合に限らず、今のチームは「失点しないこと」「いい体勢でシュートを打たせないこと」ということを、強く考えすぎているのかもしれません。
 だから、多少は押し込まれても仕方ないから、ゴール前で人数をかけて相手を邪魔できればそれで十分だ…と。

 要するに、消極的だということです。
 実際に何を考えているのかは分かりませんが、これまでの内容から判断する限りでは、そう見えても仕方ありません。

 しかし、本来「守る」ということはもっと積極的なものだと思います。
 つまり、「こちらが相手のボールを奪うこと」

 「1点でも多く取った方が勝ち」というルールである以上、点を取るためにはシュートを打つ必要があります。
 そのためにはこちらがボールを持っている…つまり、相手からボールを奪っておく必要があるわけですからね。

 徹底して引いて守るチームにしても、あれは「点を取られたくない」という一心でそうしているわけではないはずです。
 カウンターで相手の背後をついて点を取りに行くために、自陣の深くでボールを奪いに行っているんですよね。

 ましてや、コンサドーレの場合は積極的に戦うことを目指しています。
 それならば、DFだろうがMFだろうがFWだろうが、常に

「自分でボールを奪いに行く」

…と強く意識して守るのが当然なはずです。

 その結果として、相手に抜かれてシュートまで持っていかれたら、それはもう仕方ありません。
 こちらがチャレンジして失敗したのなら、「力が足りない」もしくは「相手が上だった」と思うしかないですからね。

 しかし、今まで相手に押し込まれた場面を振り返ってみると、消極的な守りを繰り返した結果…ということの方が多いと思います。
 半数以下の試合しか見ることができていないので、あまり断言はできませんが。

 では、コンサドーレはいつもそんな感じなのか…というと、それは違います。
 今回の試合にしても、こちらや相手に退場者が出たり、3点目が決まったり…といった「きっかけ」あるいは「刺激」があると、積極的なチャレンジを見せています。

 …ということは、チームあるいは個人個人の意識付けの問題でしょう。
 特に、「試合の入り方の問題」ということが言えるかもしれません。

 単なる精神論ではなく、

「勝つために、自分たちの戦い方をするために、絶対に必要な作業なんだ」

…ということをよく理解して、これからの試合に臨んでほしいものです。

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受信: 2006.07.09 20:38

コメント

トラバ、ありがとうございました。

気になっていました。
被シュート数のわりに、失点が多すぎることが…

少しずつですが、タイトにいけているようにも
見えましたが、まだまだ…なんでしょうね。
ippeiさんのおっしゃることが要因にあるのかもしれませんね。

愛媛戦でも、相手の精度に助けられた部分もありますが、
守備も積極的に動けるようになれば、
もっと攻撃にもリズムとスムーズさができるはず。
できるようになれば、上でもやれるような気がします。

投稿 あっくん | 2006.07.09 17:08

全くそのとおりでw
札幌の場合、攻め込まれたらとりあえず防ぐ、
クリアするので精一杯で、そのボールの行き先まで考えていない。
それが相手への献上パスなってしまうパターンの多いこと。
そのボールを味方に渡すことで自分たちの攻撃がスタートできるのに。
攻撃陣の調子が上がってきているのだから、そのことに気づけば(特にDF)かなり変わると思います。

投稿 みどりこ | 2006.07.10 01:01

>あっくん さんへ

失点の多さについては触れませんでしたが、
今回お話したことも無関係ではないと思います。

つまり、自陣内で人数は揃っているのに、
止める意識・ボールを奪う意識が足りないから、
楽々と侵入されてシュートまで持っていかれる。
しかも決定的な形で。

これまでは、
こちらがボールを支配していることが多く、
その分相手の攻撃機会が少ないおかげで、
どうにか大怪我せずに済んできましたが、
それがいつまでも続くはずはありません。

大怪我する前に手を打ってほしいところですが…。

投稿 ippei@webmaster | 2006.07.10 21:47

> みどりこさんへ

奪ったボールが攻撃につながらないのは、
技術の問題もあると思いますが、
ボールを持った選手の余裕の無さも
関係しているでしょうね。

それは、
あまりにも簡単に攻め込まれてしまうため、
そちらの応対で精一杯になってしまうからでしょう。

もっとFWやMFが厳しくプレッシャーをかけて、
DFが落ち着いて守れる状況ができれば、
それだけパス出しにも余裕が生まれそうですが…。

投稿 ippei@webmaster | 2006.07.10 21:54

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